2022年も終わりに近づいてきたので、今年面白かった漫画を紹介していきたいと思います!
今回は、その中のひとつ「トリリオンゲーム」を紹介します。
「トリリオンゲーム」5巻までのネタバレを含む感想がありますのでご注意ください!
「トリリオンゲーム」あらすじ紹介
1,000,000,000,000$稼いで、
Amazon紹介分より
この世の全てを手に入れろ!
世界一のワガママ男・ハルと、まじめなガク。
最強の二人がゼロから起業、ミラクルを起こす!!
「トリリオン(1兆ドル)」を稼いでこの世の全てを手に入れるという野望を持つハルに付き合うこととなったガク。二人は起業してハルの社交性とアイディア・ガクのコンピューター技術を武器に人脈・巨額の金額を勝ち得ていく…というお話です。
1兆ドルは現在の日本円にすると、140兆円近いお金です。
会社の時価総額にするとAmazonが1.08兆ドル*なので、相当大きな規模のお金の話になりますね…
(参考:https://gentosha-go.com/articles/-/44619)
「ビッグコミックスペリオール」で連載し、2022年12月現在で単行本5巻まで発売しています。
「トリリオンゲーム」面白いポイント
・ビジネスサクセスストーリーが気持ち良い
・ハル×ガクの男の友情
・主人公ガクの純粋さが良い
ビジネスサクセスストーリーが気持ち良い
この作品では、基本的にハルの邪道な”悪いアイディア”と類まれな人心掌握術にガクのコンピューター技術でビジネスを成功させていきます。現在からの回想でハルとガクは超資産家となっていることから、二人の事業は大成功したことはあらかじめ分かっています。
大成功に導いたハルのアイディアが相当ぶっ飛んでいて、それに常識人のガクが振り回されます。
ハルのアイディアは滅茶苦茶に見えますが、緻密な作戦を立て実行していきます。ハルはガクのことを信頼しているので、ふたりのビジネスパートナーとしての成功に気持ち良さがあります。
作中二人が起業した「トリリオンゲーム」は大手「ドラゴンバンク」出る杭を打たれる形で、リリースしたコンテンツの類似事業を次々と出されて邪魔をされます。さらにはトリリオンゲームの株を空売りし、株価を下げて破産させようとしてきます。それに一矢報いるようにハルは株価を上げる工作をしたり…と何も持たない若者が巨悪(?)組織に立ち向かって一枚上手をいくストーリーが爽快です。
大手ドラゴンバンクは財力でねじ伏せる悪い奴ですが、それを上回るハル達も相当悪いんですがね。笑
ハル×ガクの友情
ハルくんの計画通りにはならない。
捨て駒のはずのゲーム事業で僕らは、とんでもないゲームを作って見せる。それが僕のハルくんとの、ケンカの仕方だ……!!!
引用:「トリリオンゲーム」4巻より
桐姫に「仲の良い友人同士の起業は、必ず壊れる」と忠告されていましたが、「僕らは、壊れない。壊れないんだ。」と信じ、自分たちのやりかたでソシャゲ事業を大成功させました。
このシーンは、お互いへの凄まじい友人としての信用とビジネスパートナーとしての信用を強く感じられる自分の好きなシーンです。
主人公ガクの純粋さが良い
特に自分が良いなーと思ったのがAIショップを1億円で契約したときのガクのセリフです。
こんなに、価値があるって思われて。
買ってもらえるんだ。すごいな、仕事って。
引用:「トリリオンゲーム」3巻より
ガクにとってただの地味なひとりだけの趣味だったパソコンが、仲間と一緒に作り上げたモノとなった瞬間に感慨が深いです。
個人的にガクの純粋さや真っ直ぐさにグッと来たので、ガクの場面が心に残っています。
ハルもある意味目的のために手段を択ばない真っ直ぐな男で、信じてくれた出資者義理を通したり等男気溢れる一面も熱いです。ハルはもちろん、ほかの登場人物たち一人ひとりに芯とストーリーがあるので、どのキャラクターも魅力的なシーンたくさんあるのでみんないいキャラしてます。
【謎】ハルは、現在ではどうしてるのか?
5巻まででわかることは、
・「現在」ではハルはガクの近くにいない。
・ハルもガクも大成功している。
・ゴップロの事業は順調
ということです。
回想シーンを振り返ると…
1巻 | 高級そうな高層プールでハルが「1兆ドルあれば全てが手に入る」とガクに話している 世界長者番付でハルもガクもトップ10入りしている |
2巻 | 世界長者番付に入った取材を受けている |
3巻 | 「僕らの会社の最初の仕事は…」とヨリヌキAIの成功を振り返っている |
4巻 | プライベートジェットの中で「株主総会とかそういうのやってもらってたんもんな…ハルくんがいた頃は。」と言ったあと、ガクはきまりが悪そうに俯く |
5巻 | 豪華客船でゴップロのイベントをしている、蛇島も成功し在籍している |
「現在」ではガクと、回想当時に祁答院にバイトとして付いていた高校生だった水城がガクの秘書として登場します。
3巻まではガクだけ登場し、回想していました。ハルがいないな~くらいだったんですが、4巻でハルはガクの近いところにはいないことがなんとなく分かります。
5巻の回想で、ハルが率先して勝負に出たゴップロの事業が順調なことが分かりますし、ハルも長者番付に入っているので事業の失敗などがあったわけではなさそうです。
ハルが現在では何をしているのか?ガクとの間に何かあったのか?気になるところではあります。
あとは、二人の会社の立ち上げメンバーで、雇われ社長になった凛々も現在でどうなっているのかは分かりません。
個人的な感想
回想×同性同士の友情ってすごいエモさが増すと思うんですが、どうでしょう。
「トリリオンゲーム」を読んでて思ったのが、まったくジャンルも違う少女漫画「NANA」に通ずるところがあるなと思います。二人の青春を回想形式で振り返るってすごいグッときます。
男の友情って熱いですね。あと悪いことを共有するってなんかドキドキしますよね。ぶっ飛んでるハルのアウトな行為にガクも共犯者になっていきますし。そういうところもすごく面白かったです。
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