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【アスカノ】「明日、私は誰かのカノジョ」~レンタル彼女編~雪はなぜ壮太を拒絶したのか?【ネタバレ有】

個人的に去年からはまっている漫画「明日、私は誰かのカノジョ」(アスカノ)!いろいろ考察できるので何度も読んでしまいます。

今回は自分が考えるレンタル彼女編の「雪」についての感想と考察します。

レンタル彼女編の救われないラストが好きなんですが、「雪はなぜ壮太と一緒に帰らなかったか?」ということについていろいろ考えてみました。

目次

【レンタル彼女編】主な登場人物

「アスカノ」は章ごとにピックアップされる女の子が違います。第一章レンタル彼女編の主人公は本作のタイトルの由来にもなっているレンタル彼女をやっている女子大生「雪」です。

女子大学生。レンタル彼女のアルバイトをしている。幼少期に親からネグレクト・虐待があり、顔から身体にかけて大きくひどい火傷の跡がある。学費を稼ぐためにレンタル彼女をやっており、普段はカバーメイクで火傷の跡を隠している。

壮太

雪を指名したレンタル彼女の利用客。友達に彼女がいると嘘をついて引っ込みがつかなくなり、彼女のフリをしてほしいという理由からレンタル彼女を利用する。雪とデートを重ねていくうちに雪に好意を寄せる。火傷跡がある雪の素顔を見ても雪のことを想い続ける。

【レンタル彼女編】あらすじ(ネタバレ注意)

主人公雪は幼いころ親から虐待されていた過去を持つ女子大生。整った顔立ちをしているが、虐待でうけた大きな火傷跡が顔から身体にあり、普段はカバーメイクで隠している。大学の学費・生活費を稼ぐためにレンタル彼女でアルバイトをし、男性客の好みのタイプの女の子を演じ分けるのも得意。

ある日、友達に彼女がいると嘘をついて引っ込みがつかなくなった客、壮太と出会う。壮太と壮太の友達・その彼女で映画を見に行ったが、壮太の友達の彼女達から嫌味を言われてやや険悪なムードになってしまう。雪の演技でその場は乗り切ったものの、仮にも彼女である雪を守らなかった壮太へ軽蔑すると言い放った。

雪は、もう会うことはないだろうと思っていたが、プライベートでノーメイクのところを壮太とばったり会ってしまう。雪の素顔を知った壮太だが、雪への想いが募り1日レンタルしたり、お店を通さずに2日間の旅行に誘う。お金も手に入るため雪は旅行を承諾した。

旅行を楽しんだ二人、雪も壮太の真っ直ぐな性格に悪い印象は持っていなかった。雪はその日夢をみた。家庭環境も普通の女の子として愛されて育ち、壮太と一緒にアルバムを眺め、将来を誓いあう夢だった。翌朝、壮太はこれから真剣に一緒にいてほしいことを伝え、雪の分だけ先に帰りの新幹線のチケットを渡す。「1時間後ここで待っているから、一緒にいてくれるなら一緒に東京へ帰り、嫌なら先に帰ってほしい」と伝えた。

チケットを受け取った雪は、最終的に1人で新幹線に乗って帰り、壮太をNGリストの客にいれることを店へ連絡する。その後も雪はレンタル彼女のアルバイトを続けていく描写で第一章は終わる。

雪についての考察 雪はどんな女の子なのか?

▶雪に関して

・幼い頃に親に虐待されていた過去

・虐待をうけたときにひどい火傷の跡が残った

・学費を稼ぐためにレンタル彼女のアルバイトをしている

雪は、彼女自身ではどうしようもない不幸な環境で育ってきました。その不幸な環境は、彼女自身の考え方や性格へ強く影響しています。

・虐待による家庭環境へのトラウマ

・火傷跡による容姿へのコンプレックス

・人を信用・信頼できない

・真っ当な愛情を受けたことがない

雪は過去のトラウマに苦しみながらも愛情を受けたかったというジレンマも抱えている人物なのもうかがえます。

▶雪が欲しかったもの

・愛されて育った普通の家庭環境

・誰かに愛され誰かを愛することができる自分

ゆきち
ゆきち

雪は普通の女の子として生まれて、壮太と出会っていたら…という夢を見ています。そこには、雪が望んでも手に入れられない愛されて育った彼女の姿がありました。とても悲しい…

雪はなぜ一緒に帰らなかった?なぜ壮太をNGにしたのか?

本編のラストは、二人で旅館に宿泊した翌朝東京へ帰る雪に壮太が選択を迫ります。
雪の答えは、一人で帰り、NGリストに壮太を入れるというはっきりとした拒絶を示します。

読者にとっては、幸せな想像をしたりしていた雪が壮太に心を開いてハッピーエンドになるかも?と思えていたので、少し驚きましたが意外ではなかったです。

雪が壮太を拒絶した理由を考えました。

・壮太との育ってきた環境の違いを明確に感じた

・自分の心を守るために遠ざけたかった

壮太を拒絶した理由として、雪なりの心を守る自己防衛手段だったと解釈しています。

雪がほしかった”普通”の人生

まず、二人の育った環境の違いに明らかにギャップを感じていました。

壮太は、親にお金を出してもらって大学に通い、卒業しています。映画を観たシーンの感想でも「親を蔑ろにするやつは許せない」と発言しており、愛されて育った”普通”の家庭環境だと分かります。

一方雪は、幼い頃から親からの愛情を受けることはなく、学費も自分でレンタル彼女のアルバイトをしながら稼いで生活しています。

壮太は普通の環境で育ったかもしれませんが、彼が経験した家族に愛され、普通の大学生活を送り、普通に恋愛をするということは雪にとってはどうやっても手に入れることができないものです。

彼の”普通”さが、雪の劣等感やトラウマをさらに増幅させてしまうように感じました。
”普通”の人といることで自分がより一層”普通でない”ことを思い知らされて彼女自身を傷つけることになりそうです。

”普通でない”自分が思い知らされるため遠ざけた

雪は、本編でたびたび壮太を遠ざけようとしています。

・親のお金で通った大学時代の貯金ではなく、自分のお金で通ってと伝える。
→貯金を使わせたほうがより多く稼げるのにそうしなかった。

壮太の言動からわかる親から愛されて育ったという環境が雪のトラウマを思い出す一因になっていました。

ラストは壮太をNGリストに入れて徹底的に拒絶したのは、雪の心を守るための自己防衛だったのかもなと思います。

ゆきち
ゆきち

純粋な壮太が雪の心に波風立てたのは事実かな

過去のトラウマから自分を守ろうとする強い女の子

読んでいて、雪に幸せになってほしいな、報われてほしいなと思いましたが、雪が壮太の想いに応えることはなかったかなと思います。

ひどい火傷跡をみた後でも雪を想い続けた壮太でしたが、雪は壮太に一番大事なことを明かさないままでした。それは、虐待を受けた過去についてです。

親に愛され育った壮太には虐待を受けて育った雪をすべて受け止めきれるかは疑問でした。

そもそも雪には過去を打ち明ける気はなかったでしょう。過去を思い出すことは彼女の心のトラウマをえぐって彼女自身を傷つけることにもなります。彼女は自分を守るために他人を拒絶していくのだろうと思いました。

雪はより厳しく綺麗なことだけじゃない世界と現実を見てきたので、壮太よりもずっと大人に感じましたし、愛情を求め続けている子どものようにも感じました。

ゆきち
ゆきち

雪はとても強い女の子なので、自分が傷つかないようにする術を自然と身に着けているような気がします。

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