最近サイコミというアプリで「明日私は、誰かのカノジョ」通称「アスカノ」のホスト編を読了しました
※単行本8巻までのネタバレをがっつり話しますのでまだ読んでない方はご注意を!
「明日私は、誰かのカノジョ」ホスト編では、本章の主人公「萌」が恋をした、ホスト「楓」の「しごでき」ホストっぷりに多くの読者が魅了されました。
▼しごできホスト楓が表紙の7巻
このホスト編では、公務員を目指しながら奨学金で大学に通う、どこにでもいるちょっと冴えない大学生だった萌が、ホスト楓と出会って恋をして、お店に会いに行くお金を稼ぐために風俗を初めて大学もやめてしまうというあらすじです。
一般人からしたら衝撃な展開ですが、風俗や水商売で稼いでホストに貢ぐのは、ホストクラブにハマる子あるあるだそうです。
萌目線から語られることが多いホスト編ですが、とにかく楓ができるホストだこと…!
今回は、そんな楓のしごできっぷりをまとめてみました。
「明日私は、誰かのカノジョ」ホスト編 登場人物紹介
萌(大学生)
・大学生
・容姿にコンプレックスを持つ(ぽっちゃり体型・ノーメイク)
・通っていたゲイBarで偶然ゆあてゃと出会いノリでホストクラブに行く
・担当ホスト「楓」を好きになり、お店に通うために風俗を始める
ゆあてゃ(地雷系ホス狂い)
・地雷系ホス狂い、はるぴを指名している
・ゲイBarで出会った萌をホストクラブへ連れてきた
楓(ホスト)
・萌の担当ホスト
・切れ長黒髪イケメン
・しごできホスト
はるぴ(クズホスト)
・ゆあの担当ホスト
・DV気質があるクズホスト
▼ゆあてゃに連れられて初めてホストに行く萌
ゆあてゃはきっかけに萌はホストクラブの世界と出会います。
ゆあてゃが指名しているホスト「はるぴ」がいい感じにクズなので対比で楓のしごでき感が際立ちます。
ホスト楓のしごできポイント
チャンスを逃さない
▼萌が楓のいるホストクラブに通うきっかけ
萌はゆあは偶然バーで知り合って、ノリでゆあにホストクラブの初回に連れていかれます。
そこであからさまに雰囲気に馴染めず「楽しくない」と感じるのですが唯一話しやすいと感じた楓には好印象を持ちます。
その後萌は自ら連絡を取ることはないのですが、営業の連絡続ける楓とそのうちラインや電話をする関係が続き、ふと心が弱ってしまったときに楓に連絡をしてしまいます。
そこに駆け付けた楓は萌にやさしく接して話を聞いてあげます。
この出来事をきっかけに、萌はお店に通うようになります。
楓のすごいところは、全然ホストにハマりそうなタイプに見えない萌ちゃんに営業連絡をし続けたところですね。
仕事上で意外とこういう継続営業って効果があって、何事もタイミングが良いと割と相手の懐に入るチャンスって出てくる場面があります。
特に萌は初回で送り指名を楓にしていましたよね。少しでも「良い」と思ってもらえているお客さんに対して、楓もまめな連絡が功を奏して、結果的に萌をゲットできます。
チャンスも見逃さない=仕事ができる人の特徴だな~と感じました。
求められているものがわかっている
ホストの仕事の本質=女の子を楽しませることを徹底しています。
最初は、LINEや電話をする友達のような感覚で接していたのに萌が楓に恋愛感情を持ったタイミングあたりからはあたかも恋人のような振る舞いに移行しています。
また、楓は萌のことを最初から女の子扱いをすることを徹底しています。
女の子扱いしてもらうことがなかった萌にとって一番求めていることをしてくれていました。
疑似恋愛かもしれないんですが、手をつないだり・ハグしたり・キスしたりするタイミングが完璧なんですよねぇ。
思い出の場所でキスするところは、こいつ流石だなと感心しました。
駆け引きがうまい
作中で楓のスタンスはあくまでも自分からシャンパンやボトルをおねだりすることなく、萌に自然にお金を使うようにさせています。
意図的なのか、天然なのかわかりませんがそのスマートさが一種おそろしくもあります。
メンタル管理もうまく、楓は萌に対して「ありがとう」「無理しないで」「きれいな飲み方してくれる」など声をかけています。
あらかじめ「良い女の子」と褒めることで嫉妬やわがままを暴走するのを抑制している節があります。
「良い子」って言われていたら嫌われたくないからわがまま言えないですよね。
ここはゆあてゃの担当ホストはるぴと対照的で、痛客ゆあてゃが店でわがまま言ったり、ほかのお客さんからSNSで暴露されていたりしていました。
萌と楓が結ばれる未来はなかった
楓のバースデーイベントの当日、頑張って貯めた130万円を持ってホストクラブへと向かおうとする萌。
楓からのLINE誤送信で名前を間違えられます。
そこで足が止まってしまい、たまたま入ったゲイBarのママからのLINEでホストクラブへは向かわず以前通っていたゲイBarに行きます。
もしLINEの誤送信がなかったら?
楓がもし萌の名前を違う女の子の名前で誤送信していなかったなら?と思うのですが、
おそらく近いうちに心身共に限界がきていづれ楓からは去ることになっていたと思います。
楓はバースデー当日とても忙しそうな描写があります。
たくさんの女の子を迎えて、萌はあくまでもそのうちの一人であることがわかります。
萌が当日現れることはありませんでしたが、萌がいなくても楓のバースデーは何の問題もなく終えます。
萌がもしバースデーに行ったとしてもたくさんの被り客、エースと言われる高額のシャンパンタワーを入れる太客。多くの女の子に萌は敵うことがないのは明らかです。
2か月かけて貯めた130万円とともに、心身をすり減らして限界にきていました。
そんな130万円でもエースの使う金額には全く届かないんですよね…。
楓のバースデーにシャンパンタワーをいれた姫はおそらく300万以上つかっているはず…(ゆ調べ)
萌は家族関係もよく、心配してくれる人たちもいた(通っていたゲイBarのママたち)ので帰る場所があるのは幸いだったと思います。
ホスト編ラストシーンはエモすぎる
前へと進む萌
大学を辞め、実家に帰った萌は描写はないものの、その後美容師の学校へ行き、数年後卒業して東京で美容師として働くことが描写されています。
そこで楓のナンバー1トラック広告を見るのですが、そのとき見た笑顔がとっても切ないんですね~。
憎しみや悲しさは感じず、すべての思い出を受け入れるような懐かしむような笑顔です。
結果として、楓にとって萌はひとりのお客様でしかなかったのですが、作中で萌は楓とのことを「大恋愛」と表現しており、萌にとっては人生のいい経験になったでしょうね。
大金をつぎ込むことが良いこととは思えませんが、誰かを好きなる気持ちや好きな人のために頑張ったことは忘れられないものです。そうして萌にとって良い思い出にできる時間を与えた楓もまた、ホストとしての役割を果たしたプロですよね。
グループNo.1ホストになった楓
ホストとしてプロの仕事を完遂した結果、ラストシーンではトラック広告にグループNo.1ホストとなった楓の広告トラックを見かけるシーンがあります。数年後には楓がNo.1ホストになったことがわかりますね。
役職なし→幹部補佐→萌が去った後数年でグループNo.1という大出世ですね
萌がいなくても楓はナンバー1まで登り詰めたということは、エースと呼ばれる最太客をはじめとする多くの姫、萌ちゃんのように楓の前から去った数々の姫がいることでしょう。
楓の上り詰めたグループNo.1の裏側には心身尽くした萌ちゃんや去っていったであろう多くの女の子のことを思うとなんとなく切なくなりました。
作中でゆあてゃがはるぴに向けて言った「はるぴの幸せはゆあの不幸の上に成り立っているんだよ」という言葉がここで思い出されました。
萌ちゃんやゆあちゃんも風俗で働くことはかなりしんどかったはず。
全編通して楓視点の心情描写がなかったので最後まで楓が萌のことを本当はどう思っているのかというのは分からなかったのも謎のままで良かったですねぇ。
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