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【天国大魔境】考察!鳥肌が立った伏線「ヒルコの正体」・「時系列の違い」・「星尾と宇佐美の正体」【ネタバレあり】

ゆきち

天国大魔境がめちゃくちゃ面白い!

天国大魔境7巻までのネタバレを含みますのご注意ください。
「注意」7巻までのガッツリネタバレ含みます。管理人の感想です。

ここでは、トキオたちの話を学園編、マルとキルコの話を現代編と呼んでいます。

2022年読んだ漫画の中でもかなり面白かったです。謎も多く、2つの時系列の物語がつながるところはハッとする場面もあり、考察しながら楽しく読みました。

とくに、医者「宇佐美」と患者「星尾」の正体が「ミミヒメ」と「コナ」であると分かった瞬間になんとも切ない気持ちになりました。

ちなみに、この2人が同一人物であるということを考える上で、

・学園編と現代編では時系列がズレている
・学園編の子供たちが人を喰う怪物「ヒルコ」である

ということも合わせて記しておこうと思います。

目次

時系列に関してわかること

◎ 2つの時系列はズレている
◎ 学園編は大災害前、現代編は学園編から約15年後の話

「天国大魔境」では、トキオ等施設の子供たちの物語「学園編」とマルとキルコが終末都市と化した日本で「天国」を探す2つの物語が同時進行していきます。

この2つは場面が切替わりながら物語が進んでいきます。この2つの物語は時系列は並行で進んでいるのかと思いきや、二つの時系列はズレていることが読み進めると分かります。

ストーリー時系列
学園編外界から閉ざされた施設子どもたちが外の世界へ出ていく物語大災害前(未来編の15年前)
現代編大災害で終末都市と化した世界の物語大災害後15年後

学園編でトキオは実は女の子だと分かり、コナとの子どもを出産します。その子どもがマルだと推察されることから、15年ほど時系列がズレていると分かります。

このことから学園編の子供たちは15年後のマルとキルコの世界でも、生きている可能性が高いことも分かります。(推定20歳前半〜30歳?)

学園編の子供たちは「ヒルコ(人喰い)」であることの暗示

・ククがコナから手足のついた魚の絵をもらう
→海でマルたちを襲ったヒルコに似ている→魚の形のヒルコ=クク?
・全身が発疹ができる病のタラオ
→火葬後にも心臓のようなものが焼けずに残る→ヒルコの心臓に似ている
・タラオの病は施設の子供たち全員が発症する可能性があると言っていた
・星尾(ミミヒメ)の病はタラオと同じ病を発症した?
・星尾(ミミヒメ)は装置を外すとヒルコになってしまう
・子供たちは全員ヒルコになる可能性がある

そして、6巻までの情報で、施設編の「ミミヒメ」と「シロ」が15年後の世界の「星尾」と「宇佐美」だと推察できる描写があります。

7巻では、学園から出たミミヒメが「星尾あかり」という名を与えられて気に入っているという場面があります。

「宇佐美」と「星尾」が「ミミヒメ」と「シロ」だと分かる場面

現代編で、キルコは自分の秘密を知っている可能性がある医者を探しています。そこで、患者の一部を機械化しているという怪しい噂の医者と呼ばれている「宇佐美」との接触を試みます。

宇佐美はキルコが探している医者ではありませんでした。しかし、宇佐美はヒルコを殺せる能力(マルタッチ)をもったマルを見て、あるお願いをします。

彼の願いは、全身包帯だらけで機械に繋がれてただ生命を維持している女性「星尾」を救って(殺して)ほしいという頼みでした。

宇佐美とシロの共通点

・【学園編】緻密な機械工作が得意→【現代編】患者の義足や義手を作る/延命装置を作っている
・ミミヒメがシロにあげた制服のボタンを宇佐美が持っている(6巻)

星尾とミミヒメの共通点

◎星尾=ミミヒメとわかる箇所
・予知能力でマルたちが自分を助けてくれることを暗示
・最期に外(空)を見たがる
・切ったり・刺したりというのを本能的に嫌がる(=後に身体を切断・機会に繋がれる姿になるため)
・学園の外の世界で生活するために与えられた名前が「星尾あかり」(7巻より)

◎ミヒメの能力からわかる考察
ミミヒメには予知能力があります。
「外からふたりの人間が自分を助けに来てくれる。そのうちの1人はトキオと同じ顔をしている」

【ミミヒメの予知】外に出たいと思っている→外からふたりの人間が自分を助けにきてくれる。(連れ出してくれる)
【真相】病院で死ぬにも死ねない状態で生きている→マルの能力(マルタッチ)で人間として死ぬことができる(救い)

学園の子どもたちの悲しい運命

学園編も現代編もほっこりするような日常が描かれているところに、残酷な展開が待っているのでなんとも言えない気持ちになりますね。

特に学園の子どもたちは、現代編でヒルコになってしまっていることが考えられます。
怪物の姿になって、人を喰らったり、殺されてしまいます。学園編でヒルコになる前の人間の姿で無邪気に学園生活を送る子どもたちを知っている読者にとっては衝撃的な展開です。

7巻にて、概ね学園の子どもたち=ヒルコ、シロとミミヒメ=宇佐美と星尾ということが確定にはなりましたが、多くの謎はまだまだあります。
シロはなぜヒルコにならなかったのか?ヒルコになる前に自ら命を絶ったのか?シロとミミヒメが宇佐美と星尾になるまでにどんな物語があったのかも気になるところです。

8巻の発売日は11月ころでしょうか・・・。めちゃくちゃ楽しみです。

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