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映画「ハケンアニメ!」感想・評価ー原作派にとっては、正直おもしろくなかった。

映画「ハケンアニメ!」を公開終了間際でしたが観てきました。

辻村深月氏のファンなので原作も読み、おもしろかったので楽しみにしていましたし、予告編を見て作中アニメにも期待が高まっていました。

▼原作小説「ハケンアニメ!」

なんとyahoo!映画の評価も☆4でかなり期待!でしたが…

正直な感想は、「…微妙だぁ」とちょっぴり残念な気持ちになりました。
連れは原作を読んでいないのですが、「おもしろくなかった」と正直に言ってました。

自分は原作派です。あくまで原作との違いに若干戸惑ったという人の以下感想です。

目次

設定が違う

・作中アニメ「サウンドバック」と「リデルライト」の放映時間
・「サウンドバック」のアイドル声優が5人→1人
・「サウンドバック」の聖地が新潟県から埼玉秩父に変更

などなど省略・変更された点はこれらを含めて多々あったなぁと感じます。

大きな改変ポイントとしては吉岡里帆演じる斎藤監督の「サウンドバック」と中村倫也演じる王子監督の「リデルライト」の作中アニメの放映時間帯が土曜17時の同じ時間帯にあるというところです。原作ではリデルは深夜枠・サバクはゴールデンタイムでしたが、演出的に分かりやすく、視聴率対決!って感じを出したかったのかなぁと思います。

視聴率対決を全面に出しすぎている印象を感じました。アイドル声優たちと斎藤監督が対立するくだりも、女子グループだから難しい葛藤があったり共感があったのですが、映画では一人だったので何か物足りない感じではありました。

聖地の変更も原作ではあった放映後の聖地巡礼・町のお祭りに参加の流れがないので変更になったのかなと思います。秩父なのでずいぶん分かりやすくなっています。アニメーターに地底人Tシャツ来ているひとも居ましたしね。

キャスティングに違和感

大変申し訳ないのだが、すたじおえっじ側の制作プロデューサーの有科さんのイメージが尾野真千子さんではちょっと大人すぎる印象を受けました。

原作では有科さんは人当たりが良く明るく、ちょっぴりおちゃめなところがあるけど仕事に熱意のある天然の人たらしって感じの印象です。年齢的に35歳前後かな?本人にその気はなくてもモテるタイプで、原作ではアニメーターからアプローチを受けるなど天然モテキャラです。映画だと仕事に真面目なのは伝わるんですが、彼女のアニメに対する熱意とか、王子監督や仕事にかかわる人に対する尊敬などがあまり描かれておらずただ、仕事ができる強い女って感じになってましたね。

最後にぽっと出で王子監督から「結婚してあげようか」的なことを急に言われて、面食らいました。

原作でも王子監督は有科に対して軽くプロポーズをするのですが、映画では今まで二人の関係を深堀りしていないのに、そこだけは入れるんだ(笑)と思いました。そこにはちょっとう~んでしたねぇ・・・。

何がストーリーの主軸なのか分かりにくい

個人的には何が伝えたかったのかちょっと分かりにくかったかなと思いました。

・天才監督王子VS新米女性監督斎藤でどちらがハケンを取るかのバトル要素

が一番に感じられて

・新米女性アニメ監督斎藤の成長

がサブテーマなのかなぁと感じました。

この作品は登場人物が多く、原作では制作プロデューサー有科、監督斎藤、アニメーター並澤の3人のアニメ業界で働く女性がそれぞれ章ごとに主人公的ポジションです。そこには、恋愛・人間関係・仕事などいろいろ悩みながらも懸命にやりぬき大団円で終わるお仕事ハートフルストーリーです。笑

個人的には有科、並澤のストーリーががっつり削られていてモブキャラの一人になってしまっていたことがちょっと残念です。特に並澤は恋愛パート担当だったのでこの映画が恋愛まで掘り下げないことは分かりました。映画では斎藤監督メインにストーリーが展開されていきます。ちなみに原作でも斎藤監督がメインストーリーです。彼女は・人間関係・仕事・環境に悩みを抱えている新米女性アニメ監督です。初のアニメ監督作品にして成長していく過程は伝わったのですが、ストーリー全体がなんとなくテンポが悪く長く感じました。

人物の背景や心情が薄い

登場人物が多い&ストーリーが濃密なのでとにかくこの人はどういう人で、どういう背景があってーという人物描写は少なめです。

上で散々述べてきましたが、斎藤監督以外はほぼサブキャラでしたね。

それに関しては映画なので、ある程度演出として良いのですが、斎藤監督側の制作プロデューサー行城がただただ、とにかく嫌な奴になっていて笑いました。え、あんなに冷たくて嫌な奴だったっけってなりました。

もっと飄々としているさわやか仕事できPだと思っていたのでそこもギャップがありました。齋藤監督が倒れるシーンで映画では病院でしたが原作では、自宅で奥さんに看病してもらうシーンがありました。そこが割と行城の人間味が感じられるシーンで好きだったのになぁ…と思いました。

総評:原作好きにはちょっとう~~ん。アニメ制作の空気感はよく伝わる。

辻村氏の原作の良さが生かし切れていない印象はありました。辻村氏の原作は女の子の理想を詰め込んだTHE物語という感じの美男美女のオンパレードなので良くも悪くも自分は、想像が膨らみすぎちゃったかもしれません。映画にまとめるには細かい設定などは省いたり変更したり大衆向けに再編されたのだなと感じました。制作段階で辻村氏も積極的にかかわっていたと聞いていたのですがちょっと期待外れでしたが…

アニメ制作の現場感は素人にも伝わるイイものだったと思います。

絵コンテだったり、作画のシーンだったり、背景、アフレコ、CGなどいつも見ているアニメはこうやって作られているのかぁと具体的にイメージできましたね。作中アニメのクオリティもすごかったです。

一緒に観に行った人が業界で働くひとだったため、「実際のアニメ制作現場とはいろいろ違うから、フィクションだねー。」とは言っていましたが、フィクションで良いんです!!

素人には空気感がリアルに感じられてよかったです。

今回割と、最後まで見るのが辛いくらい個人的にはおもしろくなかったのですが、最近は動画配信サービスなどで映画を見ても微妙だったら飛ばしたりするので、批評を言えるのも最後まで見た特権だなぁと思ったので記しました。

▼原作も良いです。表紙イラストがCLAMP先生なのもアラサー女子に響く

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