入学シーズンを迎えて新入生は新しくアルバイトを始める季節になりますね。
大学時代のアルバイトの経験は、その後の人生や就活に影響するくらいわりと大事なものです。
昨今、Mリーグの創設や、Vtuberらによる雀魂配信などなどで麻雀に興味を持つ若者がいたりするのかなと感じています。そこで、大学生で麻雀にかかわる雀荘でバイトをしてみたい人もいるかもしれませんね。
自分は女ですが、大学生時代に約3年ほどフリー雀荘のメンバーとしてバイトしていました。今振り返ると人生の中でやり直せるなら絶対に二度とやりたくないですね。
今大学生で、雀荘のバイトをしようかと思っている人へ経験者からのアドバイスです。
「やめといたほうがいい」です。
特に女の子にはマジでおすすめしないです。もちろん男の子もですが。
今回は雀荘バイトをおすすめしない理由を紹介します。
もう5年以上前の話なので現在の業界の体制と異なる場合はあるかと思いますが、根本は変わっていないかと思います。
雀荘=賭博場である
雀荘でバイトする前にまず、雀荘がどういう場所なのか理解していない場合は危険です。
雀荘は簡単に言えばお金を賭けて麻雀をする場所です。
日本では公営ギャンブル以外の賭博は法律で禁止されていますが、パチンコ店同様何かと理由をつけて暗黙の了解で実際にはギャンブルが行われています。
また風営法上、遊戯場として定められており、「営業時間は午前0時まで」「18歳未満入店禁止」など法律で定められていますが営業時間に関しては守られていない店が多く、0時を過ぎたら店のシャッターや窓は遮光カーテンを締めてほとんどの店がこっそり深夜営業をしています。
雀荘はとても黒よりのグレーな場所です。
働いたのにお給料が貰えない場合がある
「働いているのにお給料がもらえないなんてどういうこと!?」ってなりますが、それはフリー雀荘の営業の仕組みがとてもおかしいことが原因です。
・お客さんと一緒に麻雀をするのが仕事内容
・従業員もゲーム代を払わなければならない(お店による)
・麻雀の勝ち負けが給料に影響する
フリー雀荘のメンバー(従業員)としてバイトをする場合には、4人集まらない卓に数合わせとしてお客さんと一緒に麻雀をするのが主な仕事になります。
卓に入ればもちろんお金を賭け、お客さんと同じようにゲーム代を払います。店によってはこのゲーム代を半額または全額負担するお店もあります。
これをゲーム代バックと言い、メンバーは実質ゲーム代の負担をしなくて良いものです。なかにはゲーム代バックがないお店もあり、そうなると麻雀の勝ち負け+ゲーム代の負担もあり、実質給料が残らないことも多々あります。
「じゃあ勝ったらいいじゃん!」「自分は麻雀強いから大丈夫!」と思うかもしれませんが、まあ、普通勝ち続けるのは無理です。
従業員は自分のタイミングでやめたくてもやめられませんし、そもそもフリー雀荘まで来て麻雀するお客さんたちは麻雀の実力も強いです。
最悪麻雀の負け分が貯まりすぎて、タダ働きしているようなバイトも多く見てきました。
女性の場合は、多少優遇されて時給が高かったり、負けすぎないように店側が調整してくれる可能性はありますが、男性の場合容赦ないです。
深夜営業・深夜勤務が当たり前
前述のとおり、雀荘は風営法で遊戯場として定められており、「営業時間は午前0時まで」「18歳未満入店禁止」など法律で定められています。扱いとしてはパチンコ店と同列です。
雀荘は収益性が低く、深夜営業をしないと成り立っていないお店が多いです。
そのため法令で決められてある午前0時以降は店のシャッターをしめ、窓は遮光カーテンで灯りが漏れないようにし、あたかも営業していないようにカモフラージュし実は深夜営業をします。夜勤の場合は昼夜逆転する生活になりかねません。シフトの希望は聞いてもらえていても1回、2回お願いされて夜勤に入るうちに常態化することもあります。
深夜営業に勤務することはリスクもあります。警察がガサ入れに入ることも考えられます。バイトが逮捕されることはまずありませんが、経験したくないですよね。
ちょっと変な人が多い
働いてて感じたのは、従業員もお客さんも本当に変な人が多いということです。借金をしている人、家がない人、身元不明な人なども多くいました。一見普通の人に見えても麻雀に負けてすごく怒っていたり、話が通じなかったりする人もいました。
そんな中で働いていた自分も相当変でしたが、それまでの人生で会うようなことがなかったので衝撃でした。言い方は悪いですが社会の端っこのような世界です。麻雀界はMリーグなどでクリーンなイメージを目指していますが、依然として一部では暗い面を持っています。
留年・中退する確率が高まる
自分の経験した統計上、雀荘でバイトしていたり、雀荘に通う大学生は留年・中退する率がかなり高いです。
かく言う自分も留年しました。笑
雀荘バイトの良い点でもあり、悪い点でもあるのが「お客さんと一緒に麻雀をする」という点です。麻雀好きな人にとっては、これが楽しいんですよね。
特に客層が同じような大学生や若い人が多い店だと、仲の良いお客さんに対してまるで友達のように接することもあります。大学の近くにあったりする雀荘は、同じ大学の知り合いができたりすると周囲もそういったちょっとだらしない人たちに囲まれます。
留年や中退はめずらしくなく、笑い話にされているような環境でした。
留年・中退に近づく理由として、生活リズムが崩れることが挙げられます。
大体の雀荘が深夜営業をやっているので、深夜のシフトに入ると昼夜逆転し、昼授業をサボりがちになります。
自分の場合は、就活前にはやめていたので直接的な原因ではありませんが、それでも3年間の勉学に影響が及んでいたのは間違いないです。
雀荘バイト ダメ、絶対。
経験した3年間で得られたものは、「こういう世界もあるんだなぁ」という多少知見を広げたことです。笑
個人的には働いても良い雀荘・ダメな雀荘の区別があるので一概に全部ダメだとは言えないとも思いますがやはり大学生の雀荘バイトはあまりおすすめはしないです。
上記の他にも、雀荘は90%の人が喫煙するので煙草臭くなるし、身体にも悪いし、親も心配するし、就活には経験として話せるような内容ではなかったので究極に役立ちませんでした。
麻雀が好きな人はギャンブルとしてではなく社会貢献として、お年寄り向けの麻雀教室や学生競技麻雀などクリーンな関わりのほうが自分のため、社会のためになりますよ。
最近はゲーム配信もポピュラーですし、麻雀ゲームの配信者になるのもいいですね。人気が出れば普通のバイトでは稼げないような金額が稼げるかも?
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