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推しを辞める。推しの終活「推し仕舞い(おしじまい)」のススメ

今や人類皆一人は応援する活動者「推し」がいるような世の中になりました。

しかし同時に、正直言うと推し活・推しを推すことはとても辞めにくい。

でも出会いがあるように別れも繰り返されるのが人生、時としては推しとお別れを決断する必要があるでしょう。

みんな「推し活」をSNSでしきりに発信していますが、「推し」を辞める葛藤についてはあまり言及されていないような気がします。

今回は推し活を一区切りする、「推し仕舞い(おしじまい)」について考えていこうかなと思います。
ちなみに「推し仕舞い」は私の造語です。

推しを推すことを辞めるのに悩んでいる人へ、ちょっと気持ちが軽くなったらいいなと思います。

目次

推しを辞めるときに考えること

・人の心は変わるもの
・グッズを売ることについて
・他人は気にしない
・「推しは推せるときに推せ」の真意
・0か100かで考えない

人の心は変わるもの

徒然草にも「風も吹きあへずうつろふ人の心の花に…」と記されているように人の心は移ろいやすいもの。

昔の人でさえ、そうなのですから、毎秒刺激に晒されている現代を生きる私たちは常に変化しています。

今や、2次元、3次元にかかわらず、アイドルもVtuberもアーティストも国境を超えて無数の活動者がいて、漫画・アニメ・ゲーム作品も無数に生まれています。心変わりもしちゃうでしょう。

そんな中で推し活を続けられない自分を「本当に好きじゃないんだ」と攻める必要はありません。
私たちは今までの人生の中で無数の推し変をしてきているはずです。

例えば、誰しも3歳くらいまではアンパンマンを激推ししていたと思います。

私の姪っ子たちも今ちょうどアンパンマン推しからプリキュア推しに変わっています。
でも、アンパンマンの推しを辞めたとしても「こいつ…推し変しよって!!…薄情だな!!!」とは思わないですよね?

子どもは本能に忠実なので、飽きたら推し変するのは自然なこと。3次元の推しをお持ちの方は、「アンパンマンと推しは違うんだよ!」って思うかもしれません。
確かに、3次元の推しは同じ時間を生きて、場合によってはコミュニケーションを取れる環境になった現代では、推しから離れることが心が痛く感じると思います。

でも、現実世界でも環境が変わればどんなに仲良くても疎遠になる友人がいるように、3次元の推しもなんとなく気持ちが離れることは自然なことです。

私たちは今を生きているのでどんどん考え方・価値観が変化します。

心離れることは仕方がないことですが、好きだったことは事実です。

子どもがアンパンマン推しを卒業するのと同じように「まあ、そんなもんだよね~~~。」と思えれば推しを辞めたり、推し変することに何も罪悪感を抱く必要はないと思います。

グッズを売ることも悪いことではない

推しを卒業しようと思った時に問題になるのが、大量のグッズ類。

売るのも抵抗があるが、捨てるなんてとんでもない…!
結果→クローゼットの奥深くに収納なんてことになってないですか???

グッズの処分は、「まず売る、売れないグッズは捨てる。」がシンプルです。

転売はよくないですが、新しいファンの手に渡ると考えれば良い循環になるでしょう。

公式で禁止されていない限り、グッズをメルカリで売ったりして処分することは悪いことではありません。

買う側も手に入らないグッズが手に入って嬉しい、売る側もグッズの譲り先が決まる+お金が手に入って嬉しい。WINWINなのです。

モヤモヤしながら所持し続ける自分より喜んで買い集めている購買意欲モリモリな人のもとへと旅立ってくれたほうがモノとしての役割を果たせていいですよね。

「推しグッズを売るなんて…!」と最初は抵抗を感じますが、新たなスタートをきるためにも保管ばかりするのではなく、推せなくなったと感じた時点で、お別れするのがおすすめです。

他の人にも譲れず、処分するしかない場合のほうが、心苦しいのでなるべく次の人へ譲れるようにグッズは売ります。

売れなかった分は心苦しいですが、「ここまでに売れなかったら捨てる」と期限を決めて感謝の気持ちとともに捨てます。

他人は気にしない

他人の目を気にしてはいけないですし、他人が推しから卒業してしまっても非難してはいけません。

誰しも推しを変えながら生きてきたわけですし、きっと葛藤もあります。

現代は良くも悪くもSNSで気軽に同じ趣味の人と繋がれて、推し活が過視化できるようになってしまいました。
たくさんグッズを買いそろえている人がえらいわけでも、ファン歴が長い人がえらいわけでもありません。

推し活を辞められない一因になっていて、ややこしいのが「他の推し仲間の目が気になる」というものです。

隠れて悩んでいる人が多いんじゃないかなと思います。

人間はどうしても他人と比べてしまう生き物です。それが自分の楽しみの範疇である趣味の領域「推し活」にも浸食しつつあります。

人の目を気にすると、「推しをやめたら、フォロワーにどう思われるかな」とか「これくらいグッズ買わないとな」と謎の「みんなこのくらい推し活するのがあたりまえ」という考えにとらわれてしまいます。

時間もお金も使えるリソースは人によって違うのが当たり前なんだから、他人基準で推すと、しんどくなっていきます。

人の目を気にしすぎると、厄介なのが、やめるときもしんどいということです。

推し活を通してできた推し仲間との関係が途切れてしまうような気がしてやめられないといった感じです。

残念ながら推し活を通してできた友好関係もみんなが同じ熱量で活動し続けられるわけではありません。新しい人が入り、知らぬ間に誰かが居なくなっていきます。

推し方は人それぞれ!!

もし、推し活を通してできた友人がいて、「推し」という媒介なしでも付き合っていきたい人がいればその友人もきっと理解してくれるはずですし大切にしたいですね。

ちなみに私にはいません。笑 推しの切れ目は縁の切れ目です。
(そもそもあまり交流する方ではありませんが…)

「推しは推せるときに推せ」の真意

推しを推せなくなった自分が薄情である、とか、推しに対して申し訳ないと思わなくてもよいです。

自分が前に進むためにも、無理して推さなくてもいいのです。

「推しは推せるときに推せ」という言葉がありますが、この言葉は推し側の問題にかかわらず、ファン側の問題にも当てはまります。

①推される側の問題
炎上、結婚、引退などのリスクに対して「(推しが無事に活動しているうちに)推しとけ」という点と

②推す側の問題
心変わり、多忙などのときに備えての「(自分がはまれるうちに)推しとけ」の二つの意味があると思います。

一般的には①の意味で、「推しが無事に活動している間に推せ」って意味を中心に使われると思いますが、推しを最後まで見届けることができるのは中々難しいのは事実です。

「推しは推せるときに推せ」は、②の意味も大いに含んでいて、「自分の中で納得いくまで推す」ことも大事で、自分にできる限りで推しとけば、案外楽しい思い出とともに卒業することができます。

0か100かで考えない

推しから心が離れてしまったら、推すことを辞める「推し仕舞い」を推奨してきた私ですが、グッズ処分、推し活SNSのアカウントも全部消せ~!と言っているわけではありません。

呼吸をするようにグッズや配信を追いかけていた人にとって、急にすべてを止めると命に関わるかもしれません。
「もうモチベが以前ほどではないけど、やめられない」という人は少しずつ距離をとる方法をおすすめします。

・お気に入りのグッズ数点を残す
・新規のグッズは買わないようにする
・配信の見る頻度を下げる
・推し活SNSを見る時間を減らす

といった感じで減らしていって、最終的に自分が納得して離れる時間ができればいいかなと思います。

逆に100のパワーで応援できないなら、推し活を辞めろとも思いません。

たま~に配信みたり、たま~にグッズ買ったり適切な距離を取れるのがあるべき推し活の姿だとも思います。

自分の人生を幸せに生きるために推しを推す

さいごに、推し活は自分の人生を幸せにしてくれる一つの趣味だということを伝えたいです。

出会いの喜びもあれば、一緒に過ごした(推した)時間は忘れがたいですし心変わりしてしまった自分に嫌悪するかもしれませんがそれも人生。

適切な距離も大事です。ずっと第一線で推し続けれることが理想ですが大多数のファンは入れ替わります。

私もずっと旧ジャニーズの嵐を推していましたがピークのときは日常の9割は嵐のことを考えていたこともありましたが、時を経て違うグループ推したりしましたが今でも嵐は好きです。そんなもんです。

たまに「その位で嵐のファンなんて名乗らないでくれる?」という架空のファンが私の中で攻撃してきますが、実際そんな奴はいません。いい大人の99%は他人の推し方も許容できるものです。

もし、人の推し活スタイルにまで文句言ってくるヤツは異常なのでそれこそ「気にしない」が一番です。

「ちょっと今のペースだと疲れるな」と思ったら、適切な距離と速度で推し活をペースダウンさせましょう。

最終的に自分の納得できる「推し仕舞い」をみんなできたらいいなと思いましたとさ。

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