2024年の読んだ本と感想の記録です。内容にも触れますのでネタバレ注意です。
良かった本も合わなかった本もとりあえず読んだ本を紹介しています。
自己啓発・ビジネス本
じぶん時間を生きる TRANSITION/佐宗邦威
効率化しすぎる世の中に疑問をも持つ。自分の時間を取り戻すためには、忙しい東京を離れて地方に移住がいいよねって感じだった。
いつか東京脱出したいなとは常々考えているのですが、移住って有能の特権じゃないんかなとも思えてくる。
いわゆるクリエイティブな働き方じゃないとできない気もしないな〜〜と思った。
自分の意見で生きていこう: 「正解のない問題」に答えを出せる4つのステップ レビュー/ちきりん
SNSのクソリプに対する見方が変わった。意見に間違いや正解はないから、人の意見に対して間違っているということはおかしい話だというのは、なるほどと思った。
しかも大半の人は意見を送るどころか、反応しかしていないから議論すら始まっていないのかぁ。
インフルエンサーがクソリプ送られてもメンタル強い理由が分かった気がする。そもそも反応だらけじゃ何も始まらないし、最低限自分のポジションを明確にして意見しないとクソリプ止まりなんだなと思った。
図解学問のすすめ カラリと晴れた生き方をしよう/斎藤孝
全国民の認知度ほぼ100で、みんな大好きな(1万円)の福沢諭吉。その著作で有名なはずの「学問のすすめ」は名前は知っているけど何を書いているのか、読んだこともないし内容も知らなかったので、読みやすい要約・口語訳・解説をしてあったので読んでみた・
今の時代の私たちにも十分通じるし、むしろ今の時代だからこそ学問のすすめを読んで福沢諭吉の思想をいま一度心に持っておきたいものだなと思った。
明治時代の国がこれから成っていこうというときに人間みな平等的な考えをきっぱりと説いたのだなぁと思った。
実学(暮らしや仕事に役立つ実践的な学び)を重視している点も、大学受験前に知りたかった。文学は実学とは程遠く、まさに私は福沢諭吉の教えとは反した学問を学んでいたんだ。(笑)
学生の頃は、実学より文学のほうが高尚っぽいし、なんかかっこいいからくらいで専攻してしまった。もっと興味を引くものや、自分に合ったもの、それを通して自分の生活や人のためになる学問の道もあったんじゃないかともおもう。当時は考えが足りなかったというか、自分の知見が狭いから国語得意だし、本読むの好きだし文学部!みたいな感じだった。今は後悔しているけど、これからの選択は「実学」を学ぶのに積極的になりたい。古典的な学問と新しい学問(ITとか)。どちらも必要。今幸いに仕事に関してはバリバリ実学だから、この分野を伸ばすための学びも必要だなぁと思った。
あと、「人の悪事は怨望(妬み・嫉み)からくるから、人を羨んだり嫉妬することは一番よくない」と言うこと。どの時代も嫉妬って人を狂わせるんだなぁー。ちょっと別の項目だけど、「まず行動せよ」みたいなことも言ってて、斎藤先生の補足でSNS時代の誹謗中傷について、行動した人に対して誹謗中傷する行為に警鐘を鳴らしている。人がやっていることにケチつけるなら自分がやってみたらいいじゃん。ってこと。実行する人間を何もしていない人間は笑ったりケチつけたらいけない。
「後回し」にしない技術 「すぐやる人」になる20の方法/イ・ミンギュ
すぐ行動するための方法。行動心理学を交えて、説明してある。人間の意志の弱さはすごいので、決意するだけでなく「いつ・どこで」やるときっぱり決める、小さくても少なくてもいいからやる。スタートのデッドラインを決めるのはかなりの確率で実行率高くなるなと思ったので、何か「やらねば」ということはとにかく、始める時間を決めるということ。
小説
君が手にするはずだった黄金について /小川哲
「君のクイズ」著者の小川哲さんの小説。小説家の主人公は著者の小川さん自身を想起させる内容になっている。短編構成で、小説家の主人公の小説家としての人生で関わった人間との物語。
個人的に心に残ったのはタイトルにある「君が手にするはずだった黄金について」の章。
同級生がポンジスキームで投資詐欺をしていたという内容なんですが、リアルな感じ。
ポンジスキームで、自転車操業になることは最初から分かり切っていたのに、承認欲求を満たす形で投資詐欺に手を染めてしまう。この同級生には、すぐにばれてしまう見せかけのものにすがってしまう人間みを感じた。あとは、すっごく感じが良いのに人の話を丸パクリする漫画家の話とかも面白かった。承認欲求と人間味を感じる作品だった。
コンビニ人間 /村田沙耶香
主人公はASD気味で人の気持ちが分からない、行間を読むのが苦手な女性です。
幼いころから自分のせいで周囲が悲しんだり、変な空気になってしまうため周囲の人間をトレースすることで何とか社会で生きています。全てがマニュアル化されたコンビニ店員として生活することが彼女の唯一の生き方で、普通ってなんだろうなと考えさせられる。
この主人公ほどではないけど、私たちも人間社会のなかで周囲を伺いながら時にはトレースして生きている面もあるから、共感するところもある。
メイクやしゃべり方、身の振る舞いとかどうやったらそのコミュニティに馴染めるか無意識に取り入れてるし、受け入れている。進学→就職→結婚→子ども→家買う・車買うっていう社会の当たり前の洗礼を受けてきたし自分もその渦中にいるなとも思う。
今は多様性の時代だし、人によって生き方はそれぞれって思うけどどこかで社会の「普通」っていうのは存在しているしこれからも無くならないだろう。コンビニで働く主人公はそれが生きがいにもなっていたし、その人にとっての幸せを否定しないようにしたいな~とも思った。
以上2024年読んだ本でした!随時更新予定です( ´ω` )
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