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電脳コイル大好き世代が「地球外少年少女」を見た感想・考察~設定は難しいけどストーリーは王道で良き~

電脳コイルが好きなアニメだったので今回の「地球外少年少女」も大変楽しみにしていました!
劇場版は前後編公開で、Netflixでは全話配信です。Netflixで一気に見ました。

感想としては・・・・

  1. 宇宙×AI近未来設定にワクワク感がある
  2. 用語や概念の理解が難しい
  3. ストーリーは王道感がある

前半は宇宙からの脱出へのワクワク感があって、後半にかけてストーリーが劇的に展開していきます。
少し難しいところもあったけど、総合的に面白いと感じました。

以降ネタバレ含む感想・考察・疑問を記していきます(‘ω’)

目次

宇宙×AI近未来設定にワクワク感

「電脳コイル」に登場する電脳ペットでんすけ

磯光雄作品で放送当時大好きだった「電脳コイル」。放送当時の2007年は、ちょうどインターネットやケータイ電話(ガラケー)が普及し始めて、どんどん小型化と高性能化をしている最中でした。「電脳メガネ」を使ったバーチャルと現実世界が交わった近未来設定には、当時もワクワク感を感じたものです。

今回の「地球外少年少女」では、宇宙AI(人工知能)がテーマのひとつです。
「こうなったら楽しそうだな」,「こうなったら怖いな」という未来やAIに対する期待と恐れが描かれていると思いました。

◆こうなったら楽しそうだな(期待)

・宇宙に一般人が旅行や滞在できるようになっている
・端末なしでシステムを操作する
→スマートと呼ばれるフィルムを着用して操作する
・人工知能(AI)と意思疎通ができる

◆こうなったら怖いな(恐れ)

・AI(人工知能)が人類を滅ぼそうとする
→人工知能セブンが人類の約30%を減らすべきとした
・宇宙空間でトラブル発生

現実世界でも、AIに対する恐れはSFの世界だけでなく、よりリアルなものになったように感じています。
「地球外少年少女」のなかではセブンという知能突破したメチャクチャ頭良すぎたAIを脅威に感じ、セブンを殺処分した経緯があります。

現実世界でも、フェイスブックが開発したAI(人工知能)が人間には理解できない独自の言語で会話をはじめ、プロジェクトを緊急停止させた記事を思い出しました。

▼関連:「人工知能が勝手に「独自の言語で話す」恐るべき時代の到来」2017/8/6

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「地球外少年少女」の世界では、人間が脅威に感じたセブン以外にもトゥエルブや、トウヤが持つドローン「ダッキー」・タイヨウが持つ「ブライト」など会話できるAIが登場します。彼らは意思疎通ができる友好なAIなので、ホッコリします。

用語や概念の理解が難しい

4話くらいまですんなり話の内容は入ってきていたのですが、4話ぐらいからはセブン、セブンポエム、ルナティック、知能制御、ピアコム、UN2.1、ジョン・ドーなどなど本作の世界観を説明するステージに入るんですが、ドンドン用語が出てきて理解がちょっと難しいと感じました。

ややこしいのがジョン・ドーが情報を与えてセブンの知能を超えた彗星「セブンセカンド」が出てきたあたりで「??」ってなりました。
wikiにネタバレにならない程度に用語解説が載っているので、理解できなかった人はぜひwikiを見てください。

ストーリーは王道感がある

色々な要素が加わりメッセージ性はありますが、この物語の主軸は、「少年が少女を助ける物語」です。

月で生まれたトウヤとコノハ、宇宙空間で生まれたため身体は弱く、それを補うためにインプラントという補助機器が脳に埋め込まれています。

インプラントは人工知能セブンが生み出したもので、発育の過程で分解されるよう設計されていましたが、不具合によって二人の脳の中に残り、身体に悪影響を与えていました。

コノハのインプラントは特に容態が悪く、常に心拍を測っていたり、薬が必要な描写があり、虚弱な女の子です。

人工知能セブンが残したセブンポエムと呼ばれる予言によって、その通りに運命は進みます。しかし、トウヤたちの選択によって新しい未来が切り拓かれてゆき、最終的にはコノハも助かるというハッピーエンドに終結します。

個人的に気になる点  ナサ・ヒューストンについて

個人的に気になったのは登場人物「那沙・ヒューストン(なさ ヒューストン)」の扱いについてですね。
彼女はこの物語において重要な役割を持っているのですが、結構扱いが雑だったなと個人的には感じています。

途中まで主人公たちと共に行動をし、助けてくれたいいお姉さんキャラです。
しかし、国際ハッカー集団ジョン・ドーの一員だったという衝撃な裏切りがあります。
ショックではありましたがナサの行動の動機付けが弱いかなぁと思いました。

自分の正体を明かすときも、ぬるっとした感じであまりドラマティックではなかったですね。
セブンポエムを妄信するがゆえの暴走ならばもうちょっと狂った感じだったら納得できるのですが、ナサは終始冷静です。

また、彼女はこの物語唯一の死者なのですがセブンポエムを信じ、死ぬことを自分の役割だとして宇宙へ身を投げたのでしょう。
ナサがどういう感情を持った人物なのかあまり理解できないままだったのでモヤっとしました。

狂信者というより、当たり前のように信じていたのかな。

地球に帰ってからミイナが「なんでナサが銃振り回しているとこだけ映像消えたのかな~」と悪者にされている感じも納得いきませんでした。
でも帰還後の世界ではナサが実行犯であったことは明かされてないので、それはトウヤたちの意思なのかなと思うと少し報われますね。

彼女にも彼女の信じるものがあったのなら、もう少しナサの心情にもクローズアップしてほしかったですね。
ちょっと可哀そうなキャラクターだなと思いました。

ハッピーエンドでグッド

以上「地球外少年少女」を観た感想でした。

1度見た感想なので、取りこぼしている場面や解釈違いもあるとは思いますが第一印象はこのように感じました。
2回目見てみるともう少し理解深まるかな~と思いつつ、2回見ないとわからない作品はやはり難しいんだと思います。

難しい設定を抜きにしたらストーリーの主軸は「コノハを助ける」「絶体絶命の宇宙空間からの脱出」を達成してハッピーエンドです。

後日談もあり、少年少女たちはそれぞれの道を進んでいるのも明るいエンディングで良いと感じました。

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